BCP(事業継続計画)対策を見据えた
ファイルサーバの新規導入
- 基盤構築ソリューション
事例について
概要
デジタルコンテンツを中心としたデータ容量の飛躍的な増大に対応できるシステムの構築。米国Overland Storage社製の最新型ストレージ、SnapServer DX2をファイルサーバ用途で導入し、拡張性と柔軟性に富んだシステム構成とデータの万全な保護を実現した。
作業内容
ファイルサーバ検討⇒要件定義⇒設計⇒導入⇒保守運用
お客様情報
- 業種 :
- デザイン
- ご紹介:
- 映像や画像のイメージを広告主に伝える「絵コンテ」など、アイデアの魅力を「描く」各種デジタル・グラフィックの制作を手掛ける。
事例内容
企画されたテレビCMのイメージを広告主に魅力的に伝える「絵コンテ」やイラストレーション、キャラクターなどの制作を手掛けるデザイン会社が、この事例のお客様です。このお客様の場合、仕事の性質上、画像データなどのデジタルコンテンツが日々増えていくのに伴い、その安全な保存場所を確保することが大きな課題となっていました。
お尋ねしたところ、これまでは安価なサーバをファイルサーバとしてお使いでしたが、事業規模の拡大や近い将来の上場を予定されていることから、私たちの提案により、従来のファイルサーバ方式を刷新して、新しく堅固なIT基盤を構築されることになりました。
コンテンツの保存場所の確保と、遠隔地でもデータを活用可能にしたいとするBCP対策を視野に入れたご提案のポイントは、日々増大していくデータ容量に対応するため、拡張性が高く柔軟性に富んだ構成にするというものでした。これは大切なコンテンツデータの保護を万全とし、サーバのパフォーマンスを向上させ、しかもコストを抑えるものです。
具体的には、優れた拡張性と安全性、コストパフォーマンスを併せ持っているアメリカOverland Storage社製のSnapServerDX2を2台設置して自動同期をとる構成とすることで、コンテンツデータの万全の保存と遠隔地での活用という要件の解決を目指しました。お客様が本格的に導入する前にレンタルで使っていただいたところ、新しいシステムのトータル的なコストパフォーマンスを高くご評価いただき、導入に至りました。
今回のお客様からのご要望を満たす上で、特定のメーカーの意向に左右されず、あくまでお客様の視点に立って機材の選定やシステムの構築ができる独立系システムインテグレーターである当社の強みはいかんなく発揮できたと考えてます。お客様にご提案したアメリカOverland Storage社製の最新型ストレージは、大手のものと比較しても性能的に全く遜色がなく、しかも初期費用は30%も安く導入することができました。日本では知名度が低くても、海外で評価を受けているコストパフォーマンスの高い製品に当社が常に目を向け、提案できる体制を整えていることが活かされた事例と言っていいでしょう。
企業活動において、ITは既に必要不可欠です。その根幹となるIT基盤は企業活動の生命線といっても過言ではありません。だからこそ、お客様の業務課題を深く理解し、より安全で高パフォーマンスなものをご提供できるか否かが問われます。
今後も当社は、常にお客様の視点に立ち、IT基盤という視点からお客様の課題解決に力を注いでまいります。
担当より
お客様のネットワーク環境を目にすると、時に端末やLANケーブルの取り回しなど、ご提案以外のところでお客様が気づいていない課題や問題を目にすることがあります。そのようなとき、「なんとかしてあげたい」という思いが抑えきれないことは珍しくありません。トラブルなく運用されるシステムを実現することが私たちの価値なのです。
事例情報
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お客様の課題
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- デジタルコンテンツのデータ容量が肥大し、保存場所が確保できない。
- 安全性の高い構成をとり、データを安全に保管したい。
- ハイパフォーマンスなストレージを導入したいが、コストをできるだけ抑えたい。
- 将来的には、BCP対策として遠隔地にもデータを持ちたい。
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導入効果
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- 柔軟に拡張可能なファイルサーバとして機能することにより、今後も増え続けるデータの保存場所に関する課題を解決した。
- SnapServer DX2を2台導入して自動的に同期することにより、高度な構成を実現し、非常に高いデータの安全性を確保した。
- 将来的にバックアップ側のストレージを移動することにより、容易にBCP対策としても機能する環境を実現した。