お知らせ
STS Now
システムサポートからのお知らせです。
2025年6月12日
システムサポート、積水化成品への ServiceNow 導入支援により、
脆弱性対応プロセスの標準化を3.5か月で実現し、サイバーセキュリティ対策強化に貢献
株式会社システムサポート(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:小清水 良次、以下STS)は、積水化成品工業株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:柏原 正人、以下 積水化成品)に対し、(IT資産管理やセキュリティ対応の自動化なども支援できる)クラウドサービス「ServiceNow」を活用し、サイバーセキュリティ対策強化のための脆弱性対応プロセスの標準化を実現したことを発表しました。本プロジェクトは、積水化成品の情報システム部門とSTSの ServiceNow 導入支援チームとの綿密なコミュニケーションや ServiceNow の標準機能への準拠等により、約3.5か月という短期間で本稼働を実現しました。
■ServiceNow導入の背景・目的
デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する現代のビジネスにおいて、企業は従来の保守運用型IT投資(守りのIT)だけでなく、戦略的IT投資(攻めのIT)の積極的な推進が求められています。同時に、サイバー攻撃の脅威が増大する中で、セキュリティ対策の重要性も一層高まっており、今後の企業の生存戦略として攻めと守りの両方に柔軟に取り組める効率的かつ効果的な体制構築の実現が必要不可欠です。
積水化成品では、このような体制構築に向けて、まずはサイロ化した運用業務の抜本的見直しから進めており、脆弱性対応プロセス標準化もその一つでした。サイバーハイジーン(IT環境での安全・健全な状態を維持するためのセキュリティ対策全般)を維持するために脆弱性診断ツールの導入を決定しましたが、それだけでは今後攻めのITを進めていく上で増え続ける多様な社内インフラ(クラウド基盤、サーバー、ネットワーク、OS、ミドルウェア等)に対する管理、運用に必要なリソースを十分に確保できないと考えていました。そのため、従来の社内インフラごとに個別最適化を継続して進めるのではなく、5~10年後を見据えてプラットフォーム(基盤)全体をグランドデザインし、標準化された運用の仕組みを構築できるシステムの導入も併せて必要であると考え、ServiceNow の導入を決定。導入支援パートナーにはSTSを選定し、脆弱性診断ツールには、ServiceNow と親和性の高い Tenable を採用しました。
■ServiceNow導入前の課題
- ServiceNow 導入前の積水化成品での脆弱性対応はシステム化されておらず、属人的な運用体制となっていた。具体的には、担当者が脆弱性情報の収集や対応策の調査、IT資産台帳との照会を行い、上長に脆弱性対応の必要性の判断を仰ぐ必要があった。このため、脆弱性の発見から対応に至るまでに数日を要するとともに、担当者の負荷が非常に高くなっていた。
- 脆弱性対応がシステム化されていなかったことにより、対応状況の把握も不十分な状況にあり、リスクを見逃す懸念があるなど、セキュリティインシデントの発生リスクが高い状況にあった。
- IT資産の管理や各インフラ分野での運用業務のサイロ化により運用工数が増加し続けていたため、DXなど革新的な案件(攻めのIT)に割くリソースの捻出が困難であった。
■STSにおけるServiceNow 導入支援の内容
- ServiceNowのITOM(IT運用管理)、ITSM(ITサービス管理)、VR(脆弱性対応)の導入と、ServiceNowとTenableとの連携
- ServiceNowの標準プロセスの活用支援により、脆弱性対応プロセスの標準化を実現
- IT資産と運用業務をServiceNow上で一元管理し、データ観点で紐づけることにより、データドリブンなアプローチを行える運用基盤を構築
■ServiceNow 導入後の効果
- ServiceNowと脆弱性診断ツールとの自動連携によって、脆弱性情報は自動収集され、ダッシュボードにて可視化できるようになった。また、脆弱性はリスクと緊急性のスコアリングにより深刻度が評価されるため、一定基準以上のスコアを持つ脆弱性には初動から対応作業準備に取り掛かれる仕組みが整備された。これにより、担当者に依存していた脆弱性対応までの運用プロセスが自動化され、属人化を解消。作業工数は年間約114人日分の削減が可能となり、さらに上長の判断プロセスも効率化され、脆弱性発見から対応までのリードタイムは年間で約60営業日分短縮できる見込みとなった。
- 脆弱性対応のタスクの自動割り当てや進捗管理はServiceNow上で行うことが可能になったため、担当者は優先順位に応じたスピード感のある対応が可能となり、対応の抜け漏れを防ぐことにも成功した。
- ServiceNow でのIT資産の一元管理、クラウドネットワーク構成の可視化、ソフトウェアのバージョンの一元管理などの実現により、一部のインフラ関連データの活用基盤も整備できたため、今後段階的に社内インフラの運用業務をServiceNowへ移行することで運用業務全体を俯瞰することが可能となり、さらなる効率化や人的リソース活用の最適化が期待できる。
■ServiceNow 導入前後の脆弱性対応プロセスイメージ

本導入事例に関する詳細はこちらの記事をご覧ください。
ServiceNow 公式サイト「ServiceNow のお客様の実例:積水化成品工業株式会社様」ページ
» https://www.servicenow.com/jp/customers/sekisuikasei.html
STS 公式サイト「ServiceNow導入事例:積水化成品工業株式会社様」ページ
» https://www.sts-inc.co.jp/products/servicenow_casestudies/casestudies_001.html
■STSの提供する ServiceNow 導入支援について
STSは2015年にServiceNow社とパートナー契約を締結するとともに、要員のトレーニングやお客様に対するServiceNow導入支援サービス提供などを進めてきました。高品質なサービスを継続的に提供するためにエンジニアを積極的に育成し、専門的知識や最先端のスキル習得など、技術力向上に力を入れて取り組んでおり、ServiceNow認定構築資格取得数は2025年3月6日時点で国内3位。サービス提供開始から約10年間で蓄積されたノウハウを基に、ServiceNowをより自社業務に合わせてカスタマイズしたいというお客様の要望に応じて数多くのアプリケーションを開発するなど、お客様ビジネスの成長を継続的に支援しています。
●積水化成品工業株式会社について
積水化成品は、1959年に創立以来培ってきた発泡技術や重合技術を進化させ、エレクトロニクスやモビリティなどのインダストリー分野から、食や住環境に関連するヒューマンライフ分野まで、さまざまなフィールドに製品やサービスを提供しています。コーポレートメッセージ「人と地球の、美しい未来へ。」を目指して、化学の力で新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
所在地 : | 大阪市北区西天満2丁目4番4号 |
代表 : | 代表取締役社長 柏原 正人 |
URL : | https://www.sekisuikasei.com/jp/ |
●株式会社システムサポートについて
ITシステムの企画から開発、運用・保守をワンストップで提供。データベースやクラウド基盤、ERPパッケージなどの分野での技術力を強みとしています。オリジナルパッケージとしては、建て役者(建築業向け工事情報管理システム)やSHIFTEE(クラウド型シフト管理システム)、就業役者(勤怠・作業管理システム)を開発・販売。お客様のICT環境を支援するサービスを幅広い業界で提供しています。
所在地 : | 石川県金沢市本町1-5-2 リファーレ9F |
代表 : | 代表取締役社長 小清水 良次 |
URL : | https://www.sts-inc.co.jp |
本件に関する報道関係者のお問い合わせ先
株式会社システムサポート
経営企画部 城(きずき)
TEL:076-265-5151
※ServiceNow、ServiceNow ロゴ、Now Platform、およびその他の ServiceNow マークは、米国およびその他の国における ServiceNow, Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名、およびロゴは、関連する各会社の商標である場合があります。